「建物診断」には、建物の劣化度合いを調査する「劣化診断」、建物の躯体や設備機器の耐震性を診断する「耐震診断」、建物のエネルギー消費量を評価する「省エネ診断」などがあります。
「建物診断」費用は、60~150万円が相場です。診断期間は約2ヵ月、1級建築士などの資格者が診断を行います。
「建物診断」の結果、不適合箇所が見つかった場合は、建物・設備の改善が必要となります。
では、建物・設備の改善事例について詳しく見ていきます。
建物・設備のリフォーム統計(工場建設・倉庫建築)
全国統計では、事務所や工場・作業場、物販店舗の内装工事が最も多く、次いで、建具、屋根、外装のリフォーム・リニューアル工事が多くを占めています。
劣化や壊れた部位の更新・修繕工事が全体の約79%を占めています。100万円未満が最も多く、次いで100~1,000万円未満の工事が多くなっています。
建物・設備リフォームで最もよくある失敗は、「また、建物・設備の修理をしなければならなくなった」というケースです。
建物・設備の老朽化・破損の修理は、新設に比べると費用もかかりません。
一見安く仕上がったように見えますが、その場しのぎに過ぎないと言えます。
特に、築20~30年を経過した建物・設備は、今後も老朽化が進みます。
将来的には補修ではなく建替え・買い替えが必要になります。
失敗しない工場建設・倉庫建築のポイントは、運営上、投資が必要なものに対して、本業の経営に投資を回すために、建物・設備にかける投資やトータルコストをできる限り抑えることが大切です。
補助金活用や生産ライン改善は、トータルコスト削減のポイントです。
ぜひ、皆さまも「建物診断」のご活用を検討いただけますと幸いです。