Q.Espace(エスパス)は意匠性に優れていますか?
2階建て、ファサード・パラペット付建物や下屋付き建物などにも対応しています。Espace(エスパス)は、皆様の要望にフレキシブルにお応えできるオーダーメイド感覚のシステム建築です。標準仕様は金属外壁材ですが、ALC等の外壁材にも対応しています。
Q.構造評定とは?
国が指定する最高峰の建築技術の評価機関である(財)日本建築センターの鋼構造評定委員会において、我が国の建築鉄骨構造のトップレベルの学識経験者により建築構法等について、建築基準法令その他の技術基準等に照らして性能評価することを「評定」と言います。そして、性能評価されたものに対して「評定書」が交付され、このことを評定取得と言います。
評定には、個別の物件を対象とする「個別評定」と、一定の適用範囲を定めて用いられる構法を対象とする「一般評定」があります。
「yess建築構法」は、平成20年8月29日付で「一般評定」を取得いたしました。さらに同年11月21日付では先に取得した評定の適用範囲を拡大したもので再取得いたしました。これにより大規模建物にも適用できるようになりました。
評定では、yess建築構法の最大の特徴・武器である「軽量化構造+高強度建築構法」及び、「設計・施工及び品質管理技術」までを審査いただき、その結果、日本特有の大地震や台風などに対する安全性が立証された証として「評定書」の交付を受けております。
yess建築はこれまで全国に8,000棟を超える施工実績を有しております(平成27年10月現在)。その中には大地震に遭遇した建物も多数ありますが、周辺の建物が倒壊・半倒壊の状態であったにも拘わらず、軽量で高強度な建築構法であるyess建築は、その耐震性能を十分に発揮したことで被害も受けず、現在もお客様に安心してご使用頂いております。
当社はこれからも、「安心・安全な建物」を「高品質・短工期・低コスト」でご提供していけるように、日々の技術研鑽に努力を続けてまいります。
Q.yess建築は何年、保証期間がありますか?
「鉄骨の構造耐力保証」、「屋根の構造・雨漏り・穴明き保証」、「外壁の構造・雨漏り・穴明き保証」、の3つの保証があり、それぞれ10年間の保証期間を設けています。
Q.アフターサービスはどのようになっていますか?
雨漏り及び破損が発生し、補修が必要な状況となり、その発生原因が製造者の設計及び施工に起因した場合においては10年間の保証期間内であれば無償で補修を行います。但し、天災等の場合や故意または過失などによる雨漏り損傷は対象外となりますのでご注意下さい。
Q.yess建築は米国の技術を導入した建物と聞きましたが?
米国の技術をそのまま導入しただけでは日本国内で建設できません。日本の建築基準法やその他の基準に適合させる必要があります。yess建築は、平成19年の改正建築基準法にも準拠させるべく、他社に先駆け、独自の技術理論を基にシステム建築業界で初の「構造一般評定」を取得しました。即ち、法適合のみならずyess建築の構造安全性が立証されたということです。
Q.2階建ての建物は建てられますか?
2階建ての建物も充分可能です。ご提供できる建物は、〈部分2階〉と〈総2階〉の2種類となります。
〈部分2階〉の場合は、平屋のyess建築を建てその中に架台を設け2階にする方式です。〈総2階〉の場合は、2階床の荷重により2タイプの構造形式を用意しています。2階床荷重が400kg/m2以下の用途が事務所などの場合には、軒高の高い平屋のyess建築に2階床を設置するタイプ(通し柱タイプ)とします。また、それ以上の荷重になる場合には、yess建築の低価格・高品質・短工期の特性を生かすため、1階に在来の鉄骨を用いて2階部分に平屋のyess建築を乗せる形式(上乗せタイプ)の建物になります。もちろん屋根・外壁はyess建築の標準品を使用し、母屋(屋根を支える部材)・胴縁(外壁を支える部材)にもyess建築の標準品であるC型又はZ型鋼を使用します。
2階建ての建物時の床荷重と階高については、2階床荷重は1000kg/m2が標準で、軒高は1階と2階の合計12mが標準となっています。これ以外の場合でもご相談に応じます。
Q.ガルバリウム鋼板とはどのような材料ですか? 耐久性は?
ガルバリウム鋼板は、55%のアルミと43.4%の亜鉛が混じり合った一つの合金めっき層を持つ鋼板です。一般的に使用されている亜鉛めっき鋼板に比べ3倍~6倍の耐久性をもっています。この合金めっき層の特徴は、亜鉛が自ら溶け出し錆から守る「犠牲防食」を示し、一方、アルミは表面に「酸化被膜」を作り錆から守ることです。ガルバリウム鋼板には、この2つの作用が一体となり、亜鉛の犠牲防食作用とアルミからできる酸化生成物の凝縮性により、切断端面や表面の傷を覆うことで錆から守る「自己修復作用」が働きます。また、合金めっき層は、通常の亜鉛めっきとは異なり、急速に失われることがなく、「犠牲防食」と「自己修復作用」がバランスよく発揮されることで高い防錆性能を有する鋼板です。注意事項としては、鉛および銅と接触すると電食作用が生じ、錆が発生することです。よって、これらの金属との接触にはご注意下さい。yess建築ではこのガルバリウム鋼板を屋根材と外壁材に使用しています。
Q.母屋・胴縁のサイズが216mmと半端な数値なのはなぜですか?
これは、当社がyess建築の事業を開始する時に導入した米国のシステム建築において母屋(屋根を支える部材)の高さが8.5インチだったからです。これをmmになおして216mmとなったのです。通常、在来工法で用いる母屋材は高さが100mm~150mm程度ですから、yess建築で使う母屋材は背の高い母屋を使用しています。yess建築は在来建築と比べると鉄骨の重さが60%程度と非常に軽く出来ています。軽さの理由の一つとしては、この背の高い母屋を使用している点にあります。さらに胴縁(外壁を支える部材)も軽量化に寄与しています。
これら母屋・胴縁は、材料をコイル材(薄い鋼板を巻いてコイル状にした材料)で購入し、当社のyess建築専用工場の自動化製造ラインで、穴明け→切断→成形→電磁誘導加熱→塗装→乾燥までのすべてを一貫して自動生産しています。このため、この216mmの母屋・胴縁は当社の千葉工場でしか生産しておらず、日本中どこを探しても販売されていません。母屋・胴縁の形状はC形とZ形の2種類で、板厚は1.6mm~3.2mmの間で5種類あり、いずれも軽量ながら大きな荷重に耐えることができる部材です。この軽くて高い性能を持った母屋と胴縁がyess建築の軽量化の大きな理由の一つです。
Q.低コストなのに断熱性が優れているのはなぜですか?
建物に侵入してくる熱の70%が屋根から入ります。この部分に非常に安価で断熱効果の高いYマットを使用することで低コストでも断熱性能の高い建物を造ることができます。Yマットは鋼板だけの屋根と比べるとその断熱性能(*1)は10.6倍にも上がります。一方で在来鉄骨工法では、一般的に折板屋根が用いられます。この折板屋根下に断熱材を入れる場合、構造的に母屋の間隔が広いためにYマットのようなマット状の断熱材を敷き込むことが困難です。また、折版屋根は山高も大きいので、屋根材とマットの密着ができず、効果的な断熱性能を得ることは難しいと言えます。
*1:熱還流率による性能評価。熱還流率とは断熱材の内側と外側との温度差による評価単位です。
Q.設計事務所に相談しなくても建てられますか?
「京都府地域づくり優良工事施工者」を 受賞した地域密着の建設会社が設計・施工で建設を行います。京都には景観条例など他県に比べ、特殊な条例も多くあります。過去の建築により、多くの京都府内の近隣データを保有しているためより詳細なご提案が可能となっています。