埋蔵文化財とは、土地に埋蔵されている遺跡のことで、その存在が知られている土地の事を「周知の埋蔵文化財包蔵地」といいます。これらは、公表されており、工場・倉庫の建設用地を探す際には、調査することをお勧めします。以下のサイトでご確認できます。
■ 京都府内包蔵地:「京都府・市町村共同統合型地図情報システム」
https://g-kyoto.gis.pref.kyoto.lg.jp/g-kyoto/Portal
■ 京都市内包蔵地:「京都市都市計画情報等ポータルサイト」
https://keikan-gis.city.kyoto.lg.jp/cityplanning/portal/
文化財保護法では周知の埋蔵文化財包蔵地において建築工事を行う場合には、届出が義務化されています。また、文化財の重要度や文化財が存する地表面からの深さによって、発掘調査が必要になる場合があります(次号で詳しく触れます)。その費用は、自治体によって異なりますが、下表のように、かなり高額となります。自治体にヒアリングした結果、乙訓2市1町では発掘調査費用は明確ですが、これ以外の自治体では土地購入前にその費用を見積もることは困難との回答でした。土地の購入を検討する際には埋蔵文化財の包蔵地であるか否かのご確認を。